
貯金が全然ない…
20代のみんなはどれくらい貯金しているのかな?
そもそも貯金してる人ってどれくらいいるのかな?
「同世代のみんなはどれくらい貯金してるんだろう?」 「20代で本当に貯金する必要ってあるの?」
皆さん、お金についてこんなお悩みや疑問はありませんか?
20代の平均貯金額を知ることで、自分の貯金が多いのか少ないのかが一目でわかります。
また、「貯金よりも経験・遊ぶことが大事」とも言われる20代において貯金は本当に必要なのか、ということについても触れていきたいと思います。
この記事では、最新のデータをもとに20代のリアルな貯金事情を解説し、無理なく貯金を続けるコツや節約術をご紹介します。
20代ってみんないくらくらい貯金してるの?
まず、20代の平均貯金額と中央値を確認してみましょう。
平均値は、最小や最大の数値がかけ離れすぎていると集計結果に影響が出やすいので、調査対象に貯金が多すぎる人が数名いると、それだけで平均貯金額が跳ね上がるという特性があります。
逆に、中央値は極端な少数のデータに影響されにくいため、平均像を調べる際は中央値も見ることが大切です。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」によると、2025年の20代の平均貯金額は約106万円、中央値は約30万円となっていました。
この結果を見て、「同年代はこんなに貯金しているの!?」と驚く方も多いかと思いますが、実は同調査の金融資産保有額によると、「100万円未満」と回答した20代が約40%となっておりました。
言い換えれば、「20代は貯金が100万円以下の人が大半」というのが20代のリアルな貯金事情だと言えるでしょう。
■ 20代の金融資産保有額と割合
金融資産保有額 | 割合 |
---|---|
100万円未満 | 39.0% |
100万~200万円未満 | 19.8% |
200万~300万円未満 | 11.0% |
300万~400万円未満 | 7.9% |
400万~500万円未満 | 4.4% |
500万~700万円未満 | 6.3% |
700万~1,000万円未満 | 4.4% |
1,000万~1,500万円未満 | 1.9% |
1,500万~2,000万円未満 | 0.6% |
2,000万~3,000万円未満 | 0.6% |
3,000万円以上 | 0.9% |
20代で貯金は必要?
続いて、20代で本当に貯金が必要なのかについても考えていきましょう。
SNSでの投稿や、インフルエンサーの発言などで度々「20代で無理をして貯金をする必要ない」などの意見を耳にすることがよくあります。
理由としては
・若いうちは自己投資が最優先
・年を取ったらお金があっても使う機会も元気もなくなる
・いざとなればいつでも取り返せる
といった理由があるかと思います。
前提として、実際に貯金が必要かどうかはそれぞれの価値観や仕事の状況、ライフプランや家族構成にも大きく影響されるため一概には言えません。
ただ、20代は社会人として経済的にも社会的にも自立が必要な時期であり、ある程度貯金がなければ病気や事故などの万が一の事態に対処することは難しいでしょう。
次に、20代になることで支払いが必要になる具体的なものについて見ていきましょう。
20代で支払いが必要になるもの
学生から社会人になる人が多い20代になることで支払うが必要になるものは、ライフスタイルや環境によって異なりますが、一般的に以下のような支出が考えられます。
1. 生活費(固定費)
就職に伴い一人暮らしを始めたり、実家にお金を入れる場合必要となります。
- 家賃・住宅費(実家暮らしなら不要だが、一人暮らしなら大きな負担)
- 光熱費(電気・ガス・水道)
- 通信費(スマホ代、インターネット料金)
- 食費(自炊・外食・コンビニなど)
2. 社会人としての必須支出
仕事や社会生活において必要な支出は以下のようなものが挙げられます。
- 通勤・交通費(電車代・ガソリン代・自動車維持費)
- 仕事関連の支出(スーツ、靴、カバン、資格試験費用など)
- 交際費(会社の飲み会、結婚式のご祝儀、友人との食事など)
3. 税金・保険料
20代になると、各種税金や保険の支払いが必要になります。
- 住民税(個人の収入に応じて変動)
- 所得税(給与天引きされることが多い)
- 健康保険料(会社員は給与から天引き、自営業やフリーターは自分で支払う)
- 年金(国民年金・厚生年金)
4. ライフイベントによる支出
20代に入ると結婚や子育てなど、大きなライフイベントが重なりまとまった額のお金が必要になるものがあります。
- 結婚:平均費用は約300万円
- 出産:平均費用は約50万円
5. 奨学金の返済
大学に進学していた場合、奨学金の返済も働きながらしていく必要があります。
上記以外にも、ケガや病気による入院など不測の事態が発生する場合もありますので、万一の際に備え働かなくてもしばらく生活していけるよう、少なくとも3カ月~6カ月分の生活防衛資金を蓄えておくといいでしょう。
20代の毎月の貯金額の目安
一般的な貯金額の目安は、毎月の収入の約10~20%程度がよいと言われています。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」でも、20代が収入から貯金に回す割合は平均16%で、一般的な貯金額の目安と近い結果になっていました。
20代の平均的な収入を加味すると、毎月2万~4万円ほどを貯金に回せるのが毎月の貯金額の目安だと言えるでしょう。
20代が無理なく貯金を続けるコツと節約のコツ
貯金を増やすためには、無理のない範囲で節約を心掛けることが大切です。
以下に、20代の方が実践しやすい貯金術と節約のコツをご紹介します!
1.収入と支出の把握
まず、自分の収入と支出を明確に把握しましょう。
家計簿アプリなどを活用して、毎月の収支を記録することで、無駄な出費を見直すことができます。
2.自動積立の活用
給与振込口座から自動的に一定額を貯金用口座に移す設定を行いましょう。
このことを先取り貯蓄と言います。
これにより、意識せずとも貯金が積み上がることに加え、貯金額が明確になりモチベーションアップにも繋がります。
3.固定費の見直し
携帯電話料金や保険料、サブスクリプションサービスなどの固定費を見直し、不要なものを解約することで、毎月の支出を削減できます。
固定費の見直しは、簡単にできる対策ですが、長い目で見るほど大きな節約に繋がります。
4.食費の節約
外食を控え、自炊を心掛けることで、食費を大幅に節約できます。
まとめ買いや作り置きを活用すると、時間とお金の節約になります。
また、Amazonや楽天でも定期的にお得なSALEが開催されており、破格の値段で全国の名産品などがコスパよく手に入る時代になっていますので、活用してみるのもよいかもしれません。
5.セールやクーポンの活用
買い物の際には、セール情報やクーポンを活用して賢く節約しましょう。
ただし、必要のないものを購入しないよう注意が必要です。
6.エコな生活を心掛ける
節電や節水を意識し環境に優しい生活を送ることで、光熱費の節約にもつながります。
まとめ
20代の平均貯金額は約106万円、中央値は約30万円とされていますが、個人の状況や目標によって理想の貯金額は異なります。
生活防衛資金として生活費の3~6ヶ月分を目安に貯金を進め、将来のライフイベントに備えることが重要です。
無理のない節約術を実践し、計画的に貯金を増やしていきましょう!
-
金融広報中央委員会
-
厚生労働省
コメント